カテゴリーアーカイブ 鍼灸治療について

当院で使われる鍼の特徴

当院で使われる「鍼、お灸」について

 

鍼は刺す場所によって、太さ長さを使い分けております。

多くの場所で、刺す深さは5mm〜1cm程度で、刺入後の激しい手技などは行いません。

玄晏堂で行われる鍼治療は鍼特有の「ひびき感」を必要としません。

敏感な場所の鍼は刺痛感が少ないようにセイリンのJSP、J15SPタイプを使用しております。

先端加工

 

鍼の太さ

 

鍼の刺痛感は小さい頃から病院でする注射と同じイメージを持たれて、とても痛いものだと思われいるかたが少なくありません。

病院で使われる注射針は血液などを取る時、赤血球などを壊さない為に針の中心に空洞があるため、ある程度の太さが必要なので強い痛みを感じることがあります。

ですが、鍼灸治療で使われる鍼は血液を取ったりはもちろんしないので、採血の針に比べて5分の1程の太さになります ※1番鍼と21ゲージ針の比較

針は細ければ細いほど刺痛感が少ないので、蚊に刺されたとき痛みを感じる方ほとんどいないと思われます。(蚊の針のメカニズムの事もありますが。)

蚊の針は、鍼灸の1番鍼より2分の1ほどの細さなので、鍼灸の刺痛はまったくないとは言い切れませんが、技術の進歩によってそれは採血の針よりかなり軽減されます。

さらに日本の鍼治療の多くは刺痛を軽減する方法として鍼先端のことだけではなく古くから管針法という技法が用いられています。

鍼の滅菌、消毒

 

玄晏堂で使われる鍼はすべて、ディスポーザブル(使い捨て)の鍼によって治療をします。

なので、使い回しによる血液感染などのリスクはありません。

 

 

鍼は全て生産過程で洗浄、滅菌され、現場で使用期限を守り、クリーンな状態で使用されています。

 

 

 

適応疾患

一般に、鍼灸療法は肩こり,腰痛、神経痛、関節炎ぐらいにしか効果が無いように思われがちですが、多くのつらい症状や病気に効果があります。

鍼灸の適応例

最近、NIH(米国 国立衛生研究所)の見解として鍼灸療法の各種の病気に対する効果とその科学的根拠、西洋医学の代替治療として効果について有効であると発表しました。
鍼灸療法で有効性がある病気には、次ぎのものがあります。

【神経系疾患】

◎神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー

【運動器系疾患】

関節炎・◎リウマチ・◎頚肩腕症候群・◎頚椎捻挫後遺症・◎五十肩・腱鞘炎・◎腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)

【循環器系疾患】

心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ

【呼吸器系疾患】

気管支炎・喘息・風邪および予防

【消化器系疾患】

胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾

【代謝内分秘系疾患】

バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血

【生殖、泌尿器系疾患】

膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎

【婦人科系疾患】

更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊

【耳鼻咽喉科系疾患】

中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎

【眼科系疾患】

眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい

【小児科疾患】

小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善

頭と目、顔の症状についての鍼灸適応例

頭痛、偏頭痛、耳鳴り、疲れ目、目の充血、仮性近視、鼻水、蓄膿症、咽頭炎、扁桃炎、歯痛、歯のうき、顔のむくみ、肌荒れ、にきび、湿疹、かぶれ等

首、肩、腕、背中の疲れについての鍼灸適応例

首のこり、五十肩、関節痛、寝違え、肩こり、背中のはり、腕のだるさ、肘痛、けんしょう炎等

足と腰の疲れについての鍼灸適応例

腰痛、膝関節症、ギックリ腰、足のむくみ、膝の痛み、こむら返り、足のしびれ、足の疲れ、外反母趾、打撲、ねんざ等

内蔵の疲れについての鍼灸適応例

胃のもたれ、食欲不振、胃酸過多症、高血圧症、低血圧症、二日酔い、吐き気、乗り物酔い、下痢、便秘、痔、じんましん、口内炎、膀胱炎、気管支炎、アレルギー性疾患等

婦人科系の症状についての鍼灸適応例

生理痛、冷え性、つわり、貧血、不感症、月経困難、更年期障害等。心の疲れについての鍼灸適応例は次の通りです。イライラ、めまい、不眠、動悸、ノイローゼ、神経症等。

鍼灸は何故効くのですか?

鍼灸の効果の研究は、各地にある研究所、医療機関、鍼灸大学、短期大学などで意欲的に進められております。総合的には、鍼灸刺激が自律神経系、内分泌系、免疫系等に作用して、その結果として、中枢性及び反射性の筋緊張の緩和、血液及びリンパ液循環の改善等の作用があり、ひいては、生体の恒常性(病気を自然に回復させる作用)に働きかけるのではないかと考えられています。

また、古来より認められている鎮痛効果の解明も次ぎのような諸説があります。

ゲートコントロール…針刺激が脊髄において痛みを抑制する。
エンドルフィン…針刺激がモルヒネ様鎮痛物質の遊離を促し痛みを抑制する。
末梢神経の遮断効果…針刺激が末梢神経の痛みのインパルスを遮断する。
経穴(ツボ)の針刺激による痛覚閾値の上昇による鎮痛効果。
血液循環の改善…筋肉の緊張をゆるめ血行状態を良くする。

引用:公益社団法人 日本鍼灸師会様のHPより

お灸

灸(きゅう、やいと)

鍼灸治療において、お身体を改善していくのに鍼と共に欠かせないのが、よもぎの葉から作られているお灸です。当院ではこのよもぎを用いる治療を多く行っております。よもぎには様々な効能があり古くから民間療法として用いられてきました。鎮静・解毒作用や身体の調子を整える作用、また疲れている時に触れるだけで重だるい感覚が取れたりもします。よもぎ餅や七草粥として健康増進のため四季折々食されるものでもありますよね。このようによもぎは触れて・食べて・蒸して・熱して良しの優れものです。お灸というのはこのよもぎの葉を細かくしてよったものになります。

お灸の種類

昔「悪いことをすると熱いお灸を据えるぞ!」と、今の高齢の方の世代には子供の頃大人に脅かされた経験のある方がいらっしゃいますが、その名残があるのか未だにお灸とは熱くて怖いものというイメージを持たれることが多くあります。これも民間療法としてお灸が自然に人々の生活の一部として馴染んでいた証拠ですが、現代医療の発達と共にこの怖いイメージだけ残りお灸に誤解を持たれてしまうのはとても残念な事です。お灸というのはそもそも熱く痛くするものではなく、じんわりと温かく癒される物です。(中には熱くする方法を取られる治療院もありますが、当院では心地よいお灸を取り入れております)

ここでは様々なお灸の種類について紹介していきます。

鍼灸師により行われるお灸

大きく分けて熱く傷跡の残る有痕灸とじんわり気持ち良く温かい、痕の残らない無痕灸とに分けられます。

有痕灸

①透熱灸

これはいわゆる熱いお灸で、痛みを伴い痕も残ります。古くから行われていた一般的なお灸です。

②焼灼灸

たこ、魚の目など硬い部位に行います。

③打膿灸

膿を焼き切ります。焼くことで白血球数を増加させ免疫力を高めるといった効果もあります

④直灸(点灸)

ツボに印を付け、患者様ご自身で自宅でできる養生の一環としてこのお灸を指導させていただくこともあります。その際には痛みの感じないせんねん灸や長生灸など販売しておりますので、興味のある方はお気軽にスタッフまでお声がけください。

無痕灸

①知熱灸

名前の通り热をじんわりと感じるお灸です。米粒大や半米粒大のお灸を8分目ほどで消していくため、熱くなく心地よい温かさがあります。

②隔物灸

艾の下に野菜や葉、塩等を置き、その上で熱していくためこちらも間接的にじんわり温かさを感じます。下に置く物の薬効成分とよもぎ、両方の効果を得ることができます。

③棒灸

棒状に加工されたお灸のことで、一般的には身体から20㎝ほど離し冷えている部位を直接温めていきます。

④灸頭鍼

身体に刺鍼してある鍼のてっぺんに艾を添えます。その周辺を効率よく広範囲に温めていく方法です。

自宅で手軽にできるお灸

台座灸(温筒灸、円筒灸)

ドラッグストアや通販などで治療家ではない方でも気軽に手に入れることが出来、自宅でも行えるお灸です。当院では長生灸(商品名)を販売しております。安全に誰でも行う事が出来ますが、治療家が一般的に行う細かい点灸は热を伝える範囲や热の強さを症状に合わせて調整することができるのに対して、台座灸などではその調整が出来ないという違いがあります。

 

 

この他にも、当院ではよもぎ蒸しという治療を行っております。これはよもぎを煮た蒸気を全身に浴びていく物で婦人科疾患や冷え症、添加物や経皮毒、人工甘味料等のデトックスに大変良く、こちらもとてもおすすめです。

よもぎの力をぜひご自身でも体感してみてくださいね。

 

鍼灸治療を受ける前に

鍼灸治療とは

鍼灸治療は身体に沢山点在するツボを鍼や灸で刺激し、ツボの効果を使って身体を良い状態にしていくための治療です。

ツボは科学的にすべて証明されているものではありませんが、皮電点や良導絡の研究などでは「ある」とわかってきているものです。

皮膚電気抵抗

皮膚に電流を通じたとき、体表部位に生ずる電気抵抗をいう。皮膚に弱い電流を流すと、電流は、発汗しているときにはおもに汗腺(かんせん)を通り、発汗していないときは毛嚢(もうのう)(毛包)腔(くう)を通るとされる。この毛嚢と交感神経系との関係に焦点を当ててみると、発汗していないときは皮膚の電気抵抗は減弱するが、交感神経の興奮が高まると立毛筋が収縮し、皮脂の分泌が促進され、電流の流れがよくなる。人体の皮膚上には、こうした電流の流れやすい点状部位があり、その大きさはほぼ母指頭大である。また、この点状部位を線状に結ぶと、電流の流れやすい絡状のパターンが描ける。京都大学生理学教室では、この絡状パターンを良導絡、点状部位を良導点と名づけ、それぞれが内臓機能と密接に関係するとした。その後、中谷義雄(よしお)は、良導絡・良導点は古来の「臓腑(ぞうふ)と経絡経穴現象」と深くかかわると述べ、「良導絡治療」という新しい鍼灸(しんきゅう)治療を提唱した。この良導絡・良導点の探索用器具をノイロメーターとよぶ。
これに対して、金沢大学病理学教室(石川太刀雄(たちお)教授)は、「皮膚‐血管反射」の理論を基に、皮膚の電気抵抗の減弱点を次のように説明した。すなわち、「脊髄(せきずい)分節‐皮膚節」を介して、内臓の異常が皮膚の細小動脈の血管調節機構に投影する結果、血管収縮・皮膚の栄養障害―滲出(しんしゅつ)性変化(水腫(すいしゅ))―半壊死(えし)が出現し、減弱点となるというのである。石川は、減弱点を皮電点とよび、その大きさは0.5ミリ程度とした。そして、皮電点は経絡経穴現象とよく似た部位に現れやすいが、漢方古典の説く理論とは一致しないという。この皮電点探索のための計器を皮電計とよび、臨床的に広く活用されている。[芹澤勝助]

※コトバンク「皮膚電気抵抗」から抜粋

上記にあるように、ツボは内臓に対して働きかける作用があると考えられています。

鍼灸の適応疾患をネットで調べた時に内科的な症状が出てくるのはそのためです。ツボについてはこちら

 

中宿玄晏堂鍼灸院の鍼灸治療の流れと特徴

お身体の状態によっては治療期間が長くかかることもあれば、2,3回で良くなるかたもいらっしゃいます。それはやはり、身体は普段の生活様式や、養生にもかなり左右されますので、それらについても適切なアドバイスや健康管理をさせて頂けたらと思います。

また長野式kiikoスタイル鍼灸では、現在の症状の前にお身体全体やその他の状態の把握が必要になります。

古い病や、気付かないところでのお身体の負担、ご家族の既往歴などもお聞きして、治療に取り入れていきます。

 

鍼灸治療の流れ

STEP1.電話で鍼灸のご予約をお取り下さい

ご相談でもよろしいので、まずはお電話いただけたらと思います。鍼灸治療で広く認識されているものは「腰痛や肩こりの時に!」という方が多いかと思われます。当院の鍼灸治療は腰痛や肩こりが起きている原因を探し、原因となる問題に対し鍼灸を行うものです。「こういう症状なんだけど、どうだろう?」という疑問で構いませんので、お気軽にお電話ください。日本鍼灸師会に記載されている適応疾患はこちら

 

STEP2.問診票を記入して頂き、お話しを伺います。

問診票には生まれた時から現在に至るまでのケガや病気、嗜好品、ご家族の既往歴などを書く欄がございます、当院にいらっしゃる前に知れる範囲で良いので、ご家族に聞いて頂いたり、情報が少しでもあるとありがたく思います。もちろん何もない方でも、思い出せないということでも問題ありません。治療中の問診や、ツボの反応を見て判断してわかることもあります。問診票のPDFサンプルはこちら

 

STEP3.脈診、腹診などの切診にて状況を判断します

切診とはお身体に直接ふれて、判断する方法のことを言います。脈診は橈骨動脈をみること、腹診はお腹の圧痛点をさがしたりすることです。これらの情報から今の症状に至っている原因の可能性を探ります。また、過去のケガや手術はもちろんですが、歯の治療やお薬などによる過去の治療の一環のものが現在の症状の原因になっている可能性もあります。そういった情報も頼りになりますので、ドンドンご相談ください。長野式kiikoスタイルの特徴についてはこちら

 

STEP4.自宅でできる温熱療法やツボ刺激、食養生の説明

治療の中で今のお身体の状況によく効いてくれるツボ。また、原因となっている可能性のある問題に対してのツボ。その他自宅で行った方が良い、気を付けた方が良い養生などなど、わかってくることがいくつかありますので、それらを説明させていただいて治療の終わりとさせていただいております。古い時代には鍼灸師の元で治療を受けた後、終わりに「灸点」をおろしてもらうということが行われていました。当院でもご自宅でのお灸養生を推奨しております。お灸についてはこちら

 


 

中宿玄晏堂鍼灸院では、今の症状を改善させるだけでなく、過去にあった問題点や弱点となっている場所を探してツボを使っていくことで症状の再発をしないための健康な体作りのサポートを致します。お身体のことで悩んでいる方は、一度ご相談にいらしてください。

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